【正論だけを伝えない】
こんにちは。
コドモゴコロクラブお茶目隊長の木村映美です。
今年の太極拳では、扇子を学ぶ機会が多く、
かねてより套路を覚えたくて仕方なかった私としては、
願ったりかなったりの状態です。
扇子は動きが複雑で、踏み出す足の角度が様々向くので
混乱しがち。
しかしながら扇をばさっ!と開くときのかっこいい音や、
閉じる時のぱらぱらっ!というしなやかさ、
そして何より集体の音楽が大好き(32式剣に続き…)で、
ああやってみたい、ああやってみたいと、
毎年、扇子の練習が集中する渋谷区民太極拳大会の時期が来ると、
いつかやりたいと思っていました。
今年は練習の機会が多かったため、だいぶ套路を覚えてきたので、
またもやチャレンジングにも「扇子に出たいです」と
先生に意思表示したところ、「頑張れ」という前向きなお返事をいただきました。
テストするかもよ、と言われましたが、
日々の練習がテストだったのかわかりませんが、
とりあえず出場できることに!!
やはり言ってみるものです!
さてこの扇子、24式や32式剣とはちがい、歇歩(けっぽ)という
膝を曲げてしゃがむ動作があるので、
初心者はうまくできなければ膝を痛める可能性があります。
…で、漏れなく私も膝を悪くしました。
10月終わりからなんとなく調子が悪くなり、
12月に入って曲げられない程痛くなってしまい、
ついに整体仲間にお世話になりました…。
そして先生の持っていた怪しげなオイル(笑)で、
劇的に良くなりました。
その後練習でその話をし、
「原因は膝とつま先の角度が一致していないことと、
膝がつま先より前に出てしまっているのだと思う」
とお話ししながら早速膝を曲げて準備体操をしていたら、
先輩に唐突に
「膝とつま先は一致よ!」
と注意されました。
…えーと、わかっているし、自分はそのつもりでやっているのですが。
私の教室には先輩がたくさんいるので、
教え方も様々です。
この先輩にも何度か教えていただいたことがあるのですが、
いつも教えていただいている先輩と比べるとどうにも
自分の理解が悪くて申し訳ないな…と思っていました。
そしてはっとしました。
ああ、私は目指すべきゴールはわかっているから、
今、自分がどういう状態で、どうしたらより良いのか教えてほしいんだ、と。
なので、頭の悪い私は、
「あなた今、膝とつま先が一致一致していないわよ。
膝が内側に入っているから、もう少し股関節を開いたら」
という風に言っていただきたいようでした。
似たようなことを自分もやっていたのですが、
ようやく、当時相手から言われたことが理解できました。
「批判するなら代替案も言って」
「正論を言われたら反論できない」
この意味が…。
「売上よりも理念が大切でしょ」
そんなの、このご時世誰だってわかっているし、
そうなるように努力している。
だからこそ、相手が今、理想と比較してどんな状態で、
どうしたらより良いのかを伝えなくては、
ただの批判になってしまう。
批判は誰にでもできる。
今までの自分はそうやっていたのだと、
膝を痛めて初めて認識し、どうすればよいのか理解しました。
これぞまさに、怪我の功名。
気付いたから、これからはできるはず…!
それは、明日も楽しいこと・おもしろいことをたくさん見つけられますように!