【達人の在り方】
こんばんは。
コドモゴコロクラブお茶目隊長の二上です。
今日は午前中、仕事の打ち合わせの後、
サンフランシスコから来日されている徐谷鳴老師の
太極拳の講習会に参加してきました。
徐谷鳴老師のプロフィールをちょっとだけ(ほぼ転記です)。
老師は私たちがご指導いただいている、立石先生の先生で、
攔手拳、心意六合拳、陳式太極拳、龍形八卦掌、通背拳などなどの
武術を深く研究されていらっしゃる他、気功にも造詣が深く、
大変高度な理解に至っていらっしゃいます。
お生まれは上海ですが、1981年からサンフランシスコに移住され、
アメリカの他、カナダ、ヨーロッパ各国、北欧、イギリス、メキシコ、
日本などで多くの人たちを指導され、その技術と内容の高さから
絶大な人気を博しています。
なんでも、コンピューターの第一期生として
サンフランシスコで学んでいた際、
2、3人の現地の人々に襲われたそうです。
それをいともあっさり倒してしまってから、
次は5人で襲ってきてまたそれを倒し、
さらにその次は10人と数を増やしてきたが、
これもまた倒し、
ついにはサンフランシスコ市警から、
「指導してほしい!」
という依頼が来たとか。
ドラマみたいなお話しですね^^
今日は套路など、ノウハウのお話というよりも、
内功といって、体内から生み出される気のお話に
重点を置いてお話ししてくださり、実践してくださいました。
マニアックすぎる話になるので細かくは書きませんが、
とにかく体は丹田から動かすということを学びました。
しかもこの丹田、普段はおなかのあたりにあるものを
指すのですが、それが体以上に大きくなったり、
外に出たりするんですよ…老師のは。
体感するために、私たち生徒と組み手をしてくださるのですが、
なす術もなく、もれなくみんなばったばったと倒されました…。
どっから攻められているのかまったく判断できず、
脳みそもかき乱される感じでした(笑)。
ホワイトボードにもたくさん、丹田のことや内功のことを
書いてくださいましたが、その中で私が一番惹かれたのが、
「天人合一無形無象」
通称・天丹
という言葉でした。
天人合一とは、天と人はもともとは一つであるという
中国思想のことです。
「天人合一無形無象」とは、徐老師のお言葉だそうですが、
丹田も天と通じて動くため、そこには形もないということです。
太陽の軌道になぞらえてもいい。
太陽が東から西へ向かって動くように、
丹田も動く。
そのようなことをおっしゃっていました。
徐老師のお話は論理的かつ科学的で、
それでいて哲学的でした。
おもしろいなぁ、太極拳。
ところでこの徐老師、
練習前に、会場にいらしたところばったりお会いしたのですが、
とても穏やかでまったく武術の達人には見えませんでした。
練習後、着替え終わった後も会場の外に立っているのに
気づかずに、通り過ぎてしまいそうになる方もちらほら。
会場内で私たちを指導してくださる時とは天と地ほどちがいました。
本当の達人というのは、普段はまったく気を出さない
ということを垣間見た気がしました。
それでは、明日も楽しいこと・おもしろいことをたくさん見つけられますように!