【実は「何も持っていない」状態の方がいい】
おはようございます。
コドモゴコロクラブお茶目隊長の二上です。
今日は、「メモを取る」に引き続き、太極拳からの学びを少し。
私は2008年4月から太極拳をスタートしましたので、
途中休んでいた時期もありますが、
今年で丸5年、太極拳を習っていることになります。
大阪にいた頃に3年、東京に来て渋谷区太極拳連盟の
立石先生に師事して2年たちます。
「10年やってやっと入り口」と言われる太極拳の世界で
5年というのはまったくたいしたことはなくて、
いまも日々、「自分がクラスの中でいちばん下手」
という意識のもとに、一生懸命練習しています!
実際そうだと思いますし…。
ただそれは、劣等感から来るものではなくて、
「上手な先輩がたくさん周りにいてラッキー♪」
という意識から来ていますので、自分でも嫌になりません。
いつか先輩と並んで、先輩のように美しくしなやかに表演することを
夢見ているので、その日へと一歩一歩近づいていく日々が
とても楽しいです。
ただ、ここ数か月でようやく先生にも
「体ができてきた(筋力がついてきた)」と言っていただけたり、
先輩からも「上達したね」と言われるようになったり、
自分でも体力がついた実感があったり、
マニアックな先生の説明の意味も少し理解できるようになったり、
自分なりに質問ができるようになったりしてきました。
たまには成長を実感できる瞬間があると、ほっとしますね。
では、本題の方へ入ります。
「何も持っていない状態がいい」とはどういうことか?
ここ数か月は国体のために、楊式太極拳と32式太極剣の
レベルの高い練習をしていましたので、
先輩方にとっては、今まで学んだことと若干ちがうことを
体得しなくてはならなかったそうです。
一方私は、そもそもそれら2種目を学ぶこと自体が初めてでした。
ゼロベースで自分の癖も何もない状態だったので
比較的吸収が早かったらしく、
先輩方に「ラッキーな時に(クラスに)入ってきたよ!」
と言っていただけました。
それは例えるなら、ゴルフを始めるときのようです。
自分流にボールの打ち方をある程度練習して、
ラウンドできるようになってからスコアに伸び悩み、
あとからコーチについてもらってフォームの修正から入るのと、
始めからコーチについてもらってフォームを作っていくのと、
どっちが上達が早いか?
一目瞭然ですね。
もちろん、後者のほうが早く上達します。
前者は、一度ついてしまった我流の癖を直すのがとても大変です。
私は今回、楊式太極拳と32式太極剣を集中的に練習する機会を
いただきましたが、そのどちらもまだきちんと習ったことが
ありませんでした。
そう、始めから何も持っていない状態の方が、早く身につくのです。
しかも、わからなければいつまでたっても前へ進めませんので、
「わからないので教えてください!」と謙虚になることもできます。
この謙虚になれる秘訣は、また次回。
みなさんも、
「自分には何もないし…」
「自分には何もできないし…」
という理由で何かがストップしていたら、
「何もないからこその利点」を意識してみるのはいかがでしょうか。
それでは、今日も楽しいこと・おもしろいことをたくさん見つけられますように!