【徳を積む】
こんばんは。
コドモゴコロクラブお茶目隊長の二上です。
今日は打ち合わせがあり、鎌倉まで行ってきました。
鎌倉と聞くと観光地のイメージもあるし比較的距離もあるので、
行きの電車の中からすでにプチ観光気分でした。
北鎌倉を降りてすぐにある、円覚寺。
新緑がまぶしい。
鎌倉と言えば、タイムリーにも鳩サブレーの豊島屋さん。
もちろん、寄ってきましたー^^
先日、鎌倉市海水浴場のネーミングライツ(命名権)を購入したにもかかわらず、
愛称である名称を変更しないことにした、というのが話題になりましたね。
自社の名前や商品の名前をつけない。
これぞまさに、陰徳を積む。
自分のあげた功績を自慢したりひけらかしたりしないこと、ですね。
たとえばこんなシチュエーション。
困っている人を助けた!
「あ、ありがとうございます。あの…お名前は?」
「ただの通りすがりの者です」
名乗らず、さわやかに去っていく。
名乗ってしまえば、相手にお礼をさせてしまうという気を遣わせてしまう。
そういう配慮です。
日本人は昔から、見返りを求めず、陰徳を積んできたようで…。
そんなわけで、日本人がいかに海外から感謝され、
好かれるようなことをしてきたか、日本人自身が知らないことが多いようです。
私も最近、知ってびっくり、そして感動することが多いです。
例えて出すなら、パラオの話とか。
こんな話、聞いたことなかった…というのも、もしかしたら、
自分たちのしてきたことを自慢しないご先祖様だったから、
伝えられていなかったのかもしれません。
(ほかの複雑な理由もあるとは思います)
そうそう、ひけらかさないという意味では、ボディスタイルの見せ方も、
着ていたものを見ると、実は一目瞭然なんです。
洋服は、まるで自己主張しているかのように胸を張り、
ウエストはコルセットで締めて細さを強調するものです。
対して、着物は胸を強調すると逆に似合わない。
腰も細すぎると帯が乗っかってしまって格好悪い。
胸の力を抜き、腰はまっすぐにするからこそ、着物が美しく見える。
どっちが謙虚に見えるかというと、やはり胸をはっていない方なわけで。
こう見ると、日本人はもともと簡単に謙虚になれるようになっているのですね。
私は、洋服やドレスを着て堂々と胸を張っているモデルさんや
ハリウッド女優さんももちろん好きですが、
物静かな立居振舞の中にも凛とした強さのある、
日本美人の美しさも、両方好きです。
10代、20代の頃は「着物ってキレイー」くらいでしたが、
30歳を超えてようやく、「着物ってなんてキレイなんだ!!」
と思えるようになりました(自分では着られませんが…汗)。
余談ですが、太極拳に「含胸抜背」という言葉があります。
これは、着物を着るときと同じで、胸を張らず力を抜き、
背中も逸らさずになるべくまっすぐでいる姿勢のことを指します。
そう考えると、東洋人は太古の昔から、
自己主張しない、物静かな姿勢を目指していたのかもしれません。
豊島屋さんから、謙虚になることを学んだ数日でした。
それでは、明日も楽しいこと・おもしろいことをたくさん見つけられますように!